4月観光客83万人 県内、同月過去最高 10%増、外国客27%増


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 沖縄県文化観光スポーツ部が25日発表した4月の入域観光客数は、前年同月比9・7%(7万4千人)増の83万3200人となり、4月としては初めて80万人の大台を超え、過去最高を更新した。単月で過去最高を更新するのは54カ月連続で、前年同月の実績を上回るのは67カ月連続となった。

 国内客は同2・7%増の55万6400人、外国客は同27・2%増の27万6800人となった。

 国内客は春休みやゴールデンウイークの旅行需要があったほか、沖縄国際映画祭、琉球海炎祭、全日本トライアスロン宮古島大会などの大型イベントが奏功し、東京、関西、福岡方面共に好調に推移した。

 外国客は航空路線の拡充やクルーズ船の寄港回数が増え、全体の押し上げにつながった。地域別では香港の旅行客が同10・6%減の2万2800人となった。麻疹(はしか)の影響によるキャンセルや、県外のお花見旅行商品との競合があった。全体では、懸念されていたはしかの影響は一部にとどまった。

 5月は航空各社の予約状況が安定していることや、クルーズ船の寄港回数が同32回増の59回と過去最高となる見通しであることから増加が見込まれる。ただ、夏に向けてはしか発生の影響も懸念されることから、県観光政策課は「終息傾向にあることを積極的に発信していく」と語った。