議案提出、忘れてました 市議注文「緊張感持って」 宮古島市


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 【宮古島】宮古島市議会(佐久本洋介議長)の臨時会が20日開かれ、荷川取漁港製氷冷蔵施設の指定管理者選定と一般会計補正予算についての議案が提出された。両議案とも、本来は3月定例会に提出すべき議案だったが、職員のミスにより提出されず、市は臨時議会を招集して提出した。両議案とも全会一致で可決されたが、市議からは「しっかりと緊張感を持ってほしい」などと指摘があった。

 製氷冷蔵施設は、2015年から宮古島漁協が指定管理者となっている。期間は18年3月末までで、更新のための議案は3月定例会への提出が必要だった。しかし、職員が期間を勘違いしたため提出されなかったという。

 経緯を説明した松原清光農林水産部長は「深くおわびする」と謝罪した。指定管理が更新されなかった4、5月については、同漁協と委託契約し対応したと説明した。

 補正予算案についても、18年度当初予算で債務負担行為として計上すべきだった市税等滞納管理システム整備事業、市税等電話催告システム整備事業で、事業開始時に計上漏れが判明し、補正予算として提出された。

 臨時会ではこのほか、市職員の公用車での交通事故4件の専決処分報告もあった。事故の多発について宮国高宣総務部長は「職員一人一人に緊張感を持つよう呼び掛けている。不注意で事故が発生している状況は遺憾だ」と述べた。