【中国時報】彰化県・員林で「女性の美」展 市制3年で企画


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 300年以上の歴史を持つ員林で、最初に女性が文学に登場するのは、日本の文学作家・西川満の作品である。員林が彰化県の管轄市に昇格してから3周年目を迎える2018年8月を前に、彰化県半線文教基金会の理事長である劉峯松は次のように説明する。

 西川満は1908年に日本で生まれ、3歳のときに父親に連れられて台湾へ渡り、46年に日本に引き揚げた。帰国後も、台湾の風土や芸術を思慕し、自分は台湾人だと自認していた。

 台湾をテーマにした「媽祖祭」詩集など多くの作品を世に送り出している。中でも「員林の少女」は、ポンカン(みかんの一種)を採収する少女の版画と詩が収められている。その版画は、西川が創立した版画会の会員の立石鐵臣によるものである。これが員林女性の最も古い記録である。半線文教基金会の22周年と員林の市制3周年を記念し、「員林女性の美」の記録写真や出版物を展示する。ぜひ会場に足を運んでほしい。彼女たちの犠牲や貢献を後世に伝えたい。