【中国時報】金石堂書店 閉店控え、販売10倍 顧客が購買運動


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 金石堂書店城中店が6月で閉店することが報道されると、閉店を嘆く人々による書籍の購買運動が始まった。これに20の大型出版社も参加したことから、同店の1日の売り上げは百万元を超え、月単位では1千万元(約3800万円)を超えるなど、これまでの営業収入を大幅に更新している。過去1カ月の売り上げ総数は8万冊を超え、普段の10倍以上である。

 書店の経営責任者の汪信次は城中店が金石堂書店の2号店であり、40ある支店の中で営業成績は常に上位5番以内だったとした。今年の4月に閉店のニュースが流れると、大きな反響を呼び、今月12日の1日の売り上げだけで100万元を超えたという。店を訪れる客数も増えており、入場制限を施すほどとし、「金石堂書店が設立してから36年ぶりの記録である」と話した。書店では、書店の歴史でもある壁や訪問者によるメッセージが書かれたボードなどを展示したり、書店と作家との記録ビデオを撮影したりするなど、閉店までの間、読者が「最後の巡礼」を行えるようにイベントを企画している。