憧れはプレスリー オールディーズに夢中♪ 沖縄の小学生兄妹ユニット


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国場川こいのぼりまつりの舞台イベントに出演。観客も自然と体を動かすほど会場を沸かせた比嘉琉貴君(右)と心美さん=5月日、那覇市の仲井真三角公園

 リーゼント歴8年の兄とポニーテール歴7年の妹の2人ロックンローラー。オールディーズの曲を愛する小学生兄妹ユニット「Ryu&Coco」が脚光を浴びている。沖縄県那覇市立真地小学校6年の比嘉琉貴君と4年の心美(ここみ)さんの兄妹だ。結成から1年。ライブハウスでの演奏から地域イベント、デイサービスの慰問まで、幅広く活躍している。

 1950~60年代に流行したアメリカン・ポップス「オールディーズ」の魅力に取り付かれたのは、琉貴君が小1の時。小学校の環境になじめずにいたある日、親の勧めでライブハウス「ゴールドディスク」を訪れた。目の当たりにした生演奏が琉貴君の心を一変させた。

 特にエレキギターとエルビス・プレスリーの歌に一目ぼれ。ライブハウスで演奏するギターリストに手ほどきを受けて約3年、今では音楽が心のよりどころだ。琉貴君は過去の自分と向き合いながらライブで思いを伝える。「人はちょっとしたことがきっかけで元気になれることもある。困っている人が一歩前に進めるきっかけになれるような音楽を届けたい」。将来は「プレスリーのように国境や年代を超えていつまでも歌い継がれるようなミュージシャンになりたい」と夢を語る。

 兄の影響を受けた心美さんはボーカルとダンスを担当。ダンスは全て2人のオリジナル。歌の内容を考えて振り付ける。「世界で活躍する歌手になりたい。私の歌を聞いて笑顔になれるような楽しいステージをしたい。曲も作りたい」と話した。

 6月2日には、那覇市久米のライブハウス「TOP NOTE」で、6月16日には、北谷町美浜のライブハウスモッズで演奏、最高のパフォーマンスを披露する。(中川廣江通信員)