平和の礎 58人追加 刻銘は計24万1525人に


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 沖縄県平和援護・男女参画課は30日、沖縄戦などで犠牲になった人たちの名前が刻まれている糸満市摩文仁の「平和の礎」に、2018年度は58人を追加刻銘すると発表した。内訳は県内出身者47人、県外11人。外国出身者はいない。刻銘者の総数は24万1525人になる。

 平和の礎は1995年6月23日に除幕した。遺族からの申請に基づき、県が策定した基本方針に沿って刻銘を決めている。本年度の58人の追加は過去4番目に少ない。

 県によると、県内出身者47人のうち5歳以下は16人。県の担当者は「幼くして戦争の犠牲になった人の家族が申請している傾向がある」との見解を示す。

 重複が判明した石垣市の男性の分を削除するほか、12人分の名前の誤りを修正する。修正工事は既に始まっており、6月23日の慰霊の日に間に合うよう20日までに刻銘作業を終える予定。