島の魅力発信 移住43人に 久米島「コンシエルジュ」発足2年


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移住・定住の相談から島の情報発信まで行う「久米島 島ぐらしコンシェルジュ」の上江洲幹子さん=久米島町真謝の仲原善忠の生家「仲原家」

 沖縄県の久米島町への移住やUターンの相談窓口「島ぐらしコンシェルジュ」が発足から2年を迎え、5月末までに22世帯43人が移住、さらに4人が移住予定だ。地域おこし協力隊3人が面談や電話相談に応じるほか、移住希望者へのメールマガジン配信、県外での移住フェアに出展するなど久米島の魅力を幅広く発信する。コンシェルジュの上江洲幹子さん(25)=豊見城市出身=は、父・教正さん(65)の出身地である久米島に移り住み「住み続けられる島づくりに取り組みたい」と抱負を語る。

 島ぐらしコンシェルジュは、2015年に策定された第2次久米島町総合計画の移住定住促進体制の充実に取り組むため、地域おこし協力隊制度を活用して16年5月に発足した。

 コンシェルジュは、ホームページ「島ぐらしガイド」で島内の求人や住居などの情報を発信。移住希望者300人余に毎月メルマガも配信する。18年5月末までの相談件数は島外での対面149件、島内での対面108件、メールや電話などは62件で計319件となっている。また、移住した人たちが集う交流会なども設け、定住のサポートも行う。

 上江洲さんは大学で地域おこしを学び、サッカーJ2のツエーゲン金沢で勤務していたが、17年に協力隊として久米島に移住した。上江洲さんは「人口減少に歯止めをかけるため、役場、住民、みんなで協力して頑張りたい」と語った。

 「久米島 島ぐらしコンシェルジュ」は(電話)098(894)6488(火~土曜、午前10時~午後4時)。 (豊浜由紀子)