「早期実現に向け取り組む」 翁長知事がコメント 世界自然遺産推薦取り下げで


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沖縄県庁

 世界自然遺産登録を目指す「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦をいったん取り下げることが閣議で了解されたことを受け、県は1日午前、「これまで以上に国や地元関係団体との連携を緊密にし、確実かつ可能な限り早期の遺産登録の実現に向けて取り組んでいく」との翁長雄志知事のコメントを発表した。

 ユネスコ諮問機関の国際自然保護連合(IUCN)が登録「延期」を勧告したことを踏まえ、環境省は「早期に推薦書を再提出し、再度審査を受けることが最適かつ早道である」と今後の方針を発表した。

 これについて翁長知事は「IUCNの協力を得ながら推薦書の再提出を目指す国の方針が妥当であると考えられることや、地元も確実な遺産登録を望んでいることから、国の対応方針にのっとり協力して進めていく考えだ」と早期の登録に向けた取り組みを強調した。【琉球新報電子版】