校歌探訪 竹富町立西表小中学校


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

  1890年に開校した西表小中学校は、西表島を含む竹富町内で初めて設立された学校だ。子どもたちの成長を見守り続けてきた樹齢100年を超えるセンダンが、来校者を出迎える。校歌が制定された年は不明だが、このセンダンが育ち始めたころに作られたと考えられている。

 校歌の1番は「高くそびえる祖納岳」「深くたたゆるパナリミジュ(外離島と祖納の間の海域)」など、自然に囲まれた同校の光景を描く。カンムリワシが頻繁に来訪し、イリオモテヤマネコも時折目にすることができるなど、豊かな環境は今も昔も変わらない。

 年間を通じた稲作や、原材料となるアオガンピの採取から取り組む和紙作りなど、体験学習に力を入れる。島の中でも長い歴史を持つ祖納・干立(中学校は白浜も含む)地域の人々が子どもたちの学びを支えている。

作詞・石田鶴鳳、作曲・宮良長包。