【中国時報】貧困乗り越え成績県トップ 雲林の左さん


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 雲林県の国立土庫商工高校の左夏強さんの両親は聴覚障がい者で、2人とも求職が非常に困難である。そのため、左さんは奨学金をもらい、アルバイトをしながら勉強を続けてきた。彼の学問の道は決して簡単な道のりではなかったが、今年の大学入学統一試験で657点もの高得点をたたき出した。これは、雲林県内のトップの成績である。

 来年度から左さんは台湾科技大学に入学予定だが、やはり心配事は両親の世話だという。両親は障がいのため、長期に失業状態が続いており、左さんは両親のために自力で多くの奨学金を獲得しながら、アルバイトと勉強を両立させてきた。それでも、高校3年間は常に成績はトップクラスだった。将来は海外留学をしたいと話すが、そうすると両親の面倒を見る人がいなくなると心配している。