【中国時報】出土古銭、村民が争奪 中国・浙江 役人阻止できず


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 中国大陸の浙江省嘉興江涇鎮の一所で工事を行ったところ、土の中から100枚もの西洋古銭が出てきた。専門家は、これらの古銭がおおよそ200年もの歴史を持つと推定した。それを知った現地の村民らは、すぐに友人知人を呼んで、こぞって現場にある貨幣を奪い去っていった。あまりの勢いに、現場の政府役人は完全に阻止することができず、通報するのが精いっぱいだった。その後、警察の協力で29枚はどうにか回収することができたが、そのニュースがネットに流れ、物議を醸している。

 今回出土した古銭は二つに分類することができる。一つは「スペイン双柱銀元」(スペイン銀貨)で、もう一つは「メキシコ鷹洋」(メキシコ銀貨)である。専門家によると、スペイン銀貨は1795年に発行された。メキシコ銀貨の発行年は不明だが、早くても1859年だという。発見当時、古銭は小さな箱に100枚ほど収められていたという。しかし、村民の争奪に遭い、スペイン銀貨はたったの8枚、メキシコ銀貨は21枚しか残っていない。この映像がネット上に流れると、「わずかな銭を村民が奪い合うの? まるで殺人現場だ」などの批判が寄せられた。