3人制バスケ、上位狙う「オキナワ72」 東京で9日開幕


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「OKINAWA72EXE」の(左から)ファンティン・ブランドン、島袋覚、テレンス・テレール、上江田真の4選手=5月、那覇市民体育館

 東京五輪の実施競技となっている3人制バスケットボール。注目も高まる中、プロリーグ「3×3.EXE PREMIER2018」が9日、東京で開幕する。全国6カンファレンスに全36チームが出場する。沖縄県内からは、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが運営し、お笑い芸人のガレッジセールのゴリさんがオーナーを務める「Okinawa72.EXE」が参戦する。初参戦の昨季はプレーオフ(8チーム)に進出し8位。設立2年目の若いチームだが、今季はさらに上を目指し懸命に練習に励む。

 大会を前に実践練習などを行い、チーム力向上に余念がない。今季の登録選手は、県内の3×3チーム「クロスオーバー」のファンティン・ブランドンと上江田真、島袋覚、米軍基地内チームに所属するテレンス・テレール、元琉球ゴールデンキングスで、現在はプロバスケットボールBリーグ3部の東京海上日動ビックブルーに所属するブライアン・シンプソンらが確定している。

 Okinawa72は昨季、外角シュートやシンプソンの力強いダンクを武器に歴史あるチームにも健闘してきたが、ブランドンは「接戦や勝負所で他チームと経験値の差が出た」と振り返る。

 長年活動する他チームにはプロ選手も在籍し、2メートル超えをそろえる外国人ビッグマンチームもある。島袋は「事前情報があっても相手にした時はすごい重圧となる。常にミスマッチ状態だったが、やればできる。PO8位は今季への収穫だった」と振り返る。上江田も「歴史あるチームはゲームの組み立てが違ったがそれは昨季の反省。今年の自分は外角シュートを武器に、ドライブで仲間のノーマークシュートをアシストしたい」と意気込む。

 東京五輪へ向けて期待も集まる競技。今季は沖縄開催の試合はないが、インターネットサイト「応援.com」で観戦できる。ブランドンは「開催地では人気の高まりを感じる。沖縄の皆さんにも応援してもらい、昨季以上の成績を残したい」と力を込めた。
(嘉陽拓也)