県が豪海洋研究所と協定 サンゴ保全やオニヒトデ対策で


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協定を結ぶ大浜浩志県環境部長(左)と オーストラリア国立海洋科学研究所 のスベン・ウチッケ主席研究員=5日午前、恩納村のリザンシーパークホテル谷茶ベイ

 沖縄県は5日、オーストラリアの国立海洋科学研究所(AIMS)とサンゴ礁の保全やオニヒトデの研究に関する連携協定を締結した。

 県の大浜浩志環境部長とAIMSのスベン・ウチッケ主席研究員が5日午前、恩納村のリザンシーパークホテル谷茶ベイで署名を交わした。県は2014年度から協定を結び、オニヒトデ増殖対策を共同で研究していたが、さらにサンゴの白化対策にも対象を広げた。

オーストラリアは世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」を有し、県内と同様にオニヒトデの増殖によるサンゴの死滅やサンゴの白化問題を抱えている。

協定の期間は22年3月31日までの4年間。研究の情報交換のほか、職員のオーストラリア現地での研修などを実施する。

協定締結式で、大浜部長は「サンゴの保全再生を含む包括的な協定だ。協定を生かした効果的な施策の展開を図りたい」と意義を語った。

ウチッケ博士は「過去4年間も連携してきたが、さらにいろんなことができると期待している」と述べた。

連携協定の締結を記念し、サンゴの保護に関するシンポジウムが沖縄科学技術大学院大学(OIST)で開催される。午後1時半から5時10分まで。入場無料。