兄弟でプロ入り 歓喜 砂川選手、マリナーズへ 石垣の祖父母「夢かなって素晴らしい」


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砂川あけみさんからスマートフォンに送信された砂川選手の写真を見て、ドラフト指名の喜びを語る砂川隆さん(右)と盛子さん=7日、石垣市新川

 【沖縄・石垣】幼少期からの夢をかなえてメジャーリーグのシアトル・マリナーズからドラフト指名を獲得した砂川ジョセフ・オブライエン選手(20)=北中城高―米国・サザンネバダ大。弟・リチャード選手(18)の福岡ソフトバンクホークス入団に続く兄弟そろってのプロ入りに家族は喜びの声を上げ、今後の活躍に期待を込めた。

 祖父・砂川隆さん(73)=石垣市=の携帯電話は、指名から一夜たった7日も祝福の電話が鳴り続けた。6日午前3時半ごろ、ドラフト指名に備えて現地に渡っている砂川選手の母で娘のあけみさん(49)=北中城村=から電話で吉報を受け取った。「どう表現して良いか分からないが、とてもうれしい」と喜びを隠さない。

 正月には毎年訪れるというかわいい孫の快挙に祖母の盛子さん(74)は「小さい頃からの夢がかなって素晴らしい。大好きなイチローがいるチームで良かった」と笑顔を見せる。

 オブライエンは父・ジャンさんの姓で、家族からは「ジョーイ」と呼ばれる。「すごく活発で、ものおじしない子どもだった。そして弟と違ってよくしゃべる」と苦笑しながら振り返る隆さん。「『試合に出る時には絶対呼ぶから』と言われた。それまでは元気でいなければ」と顔をほころばせた。

 米国に滞在中のあけみさんは「1人で米国で生活して心配だった。もう、うれしいの一言しかない」と安堵(あんど)と喜びの言葉を口にした。

 2人の息子が目指す本当の夢舞台はまだ少し先。「2人とももっともっと上に行かないといけないところにいる。けがをせず、これからも頑張ってほしい」とエールを送った。