モバイルプリンス
スマートフォン依存が問題になっている。スマートフォンでSNSやゲームを楽しむことで、仕事や勉強が手につかない人が増えているんだ。
総務省が行った調査によると、スマホ利用時間が2012年と16年では、10代が1日平均133分から143分に、20代は81分から129分に増えていることが分かった。
すごい増加ですね。
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スマートフォンアプリで人気の「ソーシャルゲーム」は、お金を払わないで強くなるためには、毎日コツコツとゲームをやってアイテムやポイントを貯めないといけない仕組みになっているよ。
夏休みや大型連休になると、寝る間も惜しんでゲームをやり続けることでレアなアイテムがもらえる「マラソンイベント」などが行われるため、自分のペースでゲームをすると言うよりも、ゲームのペースに合わせて生活をする、ということになってしまうんだ。
ゲーム側に生活のリズムがコントロールされるということですね。
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さらに動画アプリなどを見ていると、自分が見た内容をもとに「これもオススメですよ」と提案されるので、ついつい見てしまう。
今後AI(人工知能)の技術が発達すると、より自分に合った動画を見つけてくるから、余計に抜け出せなくなりそうだ。
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こうした状況を改善するために、開発側も大きく動き始めているよ。
例えば、AndoridスマートフォンのOSを作っているGoogleは、次のバージョンでスマホ依存対策をしっかり行うことを発表した。
「アプリの利用時間の管理」「お知らせの削減」などを搭載し、少しユニークな機能としては、寝る時間に合わせて画面から色が徐々に消え、最後は白黒になるというものまで用意されている。
白黒だと、動画アプリやゲームはやる気が削がれるから、眠ることに集中できそうですね。
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またiPhoneを作っているAppleも、新しいバージョンでアプリを利用する時間を管理できる機能をつけると発表したんだ。
また、保護者の管理できる項目も増えるため、親として子どもにスマホを持たせやすくなるだろう。
スマホ依存になってしまうと、自分の意思でやめることが難しくなる。だから、こうした新しい機能を使って、スマホの利用はほどほどで止められるようにしたいね。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。