【中国時報】台北故宮の至宝「三流にすぎぬ」 香港経済人発言が物議


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 香港の故宮文化博物館の地鎮祭がこのほど行われた。しかし、席上で香港経貿商会会長の李秀恒が北京故宮博物院館長の単霽翔の言葉を引用し、「『翠玉白菜』と『肉形石』(ラフテーの形をした石)は三流品にすぎない」と述べたことが、物議を醸している。台北故宮は6月6日に回答を寄せた。「これらの文物は品質の優れたものであり、中華文明の精緻を証明するものである。これこそがまさに世界の重要な文化遺産なのであり、すでに国際社会や文化芸術の世界においてその価値は認められている」と説明する。

 李秀恒はさらに単霽翔の言葉を引用し、「故宮の優れた文物はみな台北にある、というのはうわさにすぎない。故宮文物が北京で包装されて南方へ避難したときには、全部で13491箱あったが、台湾に運ばれてきたのはわずか2972箱だけで、全体の22%にすぎない。『故宮の至宝』とされる翠玉白菜と肉形石は、決して優良品ではない」と述べた。これに対して台北故宮は「歴史文化そのものの価値やつながりについて、個別に比較することはできない」と強調した。