翁長知事「公務に全力で取り組む」　沖縄県議会６月定例会が開会　

　県議会（新里米吉議長）６月定例会が１２日午前、開会した。

　提案議案の説明で登壇した翁長雄志知事はグレーの帽子を着用した上で「県議会議員をはじめ、県民の皆さまには大変ご心配をお掛けした。手術も成功し、現在は再発や転移を抑える治療を行っている。引き続き、公務に全力で取り組み、私に与えられた知事としての責務を全うしたい」とあいさつした。

　翁長知事は膵臓（すいぞう）がんの治療を続けながら、６月定例会の全日程に出席する意向を示しているが、体調によっては欠席するとしており、議会運営委員会でも了承されている。

　定例会の会期は７月６日までの２５日間。代表質問は６月１９、２０日の２日間。一般質問は２１、２５～２７日の計４日間。常任委員会は２８、２９日、７月２日に開く。特別委員会は７月３日に開く。

　６月定例会には、補正予算の提案はなく、首里城正殿と沖縄美ら海水族館の県への管理移管に伴う設置・管理条例案、県立図書館の旭橋再開発地区への新館移転に伴う設置・管理条例案のほか、県人事委員会、収用委員会、公安委員会、教育委員会の委員各１人の任期満了に伴う選任・任命人事案など１９議案が提案された。【琉球新報電子版】