地域

知的障がい児支え20年 「なんくる~」悩み共有の場に

ゆんたくに花を咲かせる宮里のり代表(右)と知花智江さん(左)。奥で眠るのは知花さんの長男の輔さん=5月、読谷村長浜

 【読谷】読谷村長浜で重度の知的障がいがある子どもや、その保護者を支援する「遊び場・なんくる~」(宮里のり代表)が結成から20年を迎えた。発足当時は地域に重度の知的障がい者の受け皿が少なく、保護者でつくる「なんくる~」が受け皿となった。地域の作業所などの受け入れ先が増えていくにつれ、保護者が集い悩みを共有する交流の場となっている。宮里代表は「これからもできる範囲で社会のニーズに応えてきたい」と、今後も活動に力を入れていく考えだ。

 宮里代表は、娘で重度の知的障がいのある乃奈さんが美咲特別支援学校を卒業した後、家族会のメンバーと「なんくる~」を立ち上げた。

 宮里さんは「当時、重度の知的障がい者は施設に入るしかなかった。行き場がないから、行き場をつくった」と振り返る。子どもたちや保護者たちは、空き缶を集めて売ったり、蚕で糸を紡いで機織りをしたりした。バスで那覇に行ったり、船で離島に行ったりもした。さまざまな活動を続けるが、宮里代表は「カリキュラムはない。仕事をするというより、遊ぶところだ」と強調する。

 次第に地域支援の体制が整い始め、地域の受け皿が増えた。「なんくる~」にはデイサービスが休みの人らが集うようになり、保護者同士が“ゆんたく”に花を咲かせる。

 息子の知花輔(たすく)さん(32)と訪れていた智江さん(56)は「毎日2時間くらい来ている。他のお母さんたちといろんな話ができて助かっている」と話す。

 宮里代表は「ここに来る人は一番つらいときに来る人が多い。同じ経験をしている者同士だから、話に説得力があり、本音で話せる。親の勉強の場にもなる」と、意義を語った。