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今年度から高校総体公式種目 女子自転車 高江洲玲音 熱意前面、全国目指す

来年の全国大会出場へ意気込む那覇高2年の高江洲玲音(右端)と米須自転車店のメンバー=7日午後6時ごろ、宜野湾市普天間

 来年に沖縄、宮崎、鹿児島、熊本の4県で合同開催される南部九州高校総体で、自転車が県内で実施される。2018年度の全国高校総体から女子自転車の公式種目化が決まり、地元開催のインターハイ出場に向けて本格的に競技に打ち込む唯一の選手がいる。那覇高校進学後に、1人で自転車同好会を立ち上げた高江洲玲音(2年)だ。強豪・北中城高の山本正英監督が「差を広げられたら普通は諦めるが、彼女は最後まで粘り強い走りをする」と評価するしぶとさと熱意を武器に、ひた走る。

 高江洲は幼い頃に競技者である父・司さん(54)の影響で競技を始めた。中学時代は「(自転車以外に)何か一つでもできることを増やしたい」と吹奏楽部に入部したが、中途半端でどっちつかずの状態。高校の進路を決める時に「自転車1本でいこう」と一念発起した。

 しかし家庭の事情で家から近いが、自転車部のない那覇高を選択するしかなかった。諦めずに顧問になってくれる先生を探し出し、同好会を立ち上げた。練習は週5~6日、平日は司さんや、米須自転車店のメンバーと一緒にロードレースの練習。土日は沖縄市の競技場に通い、山本監督の指導の下、北中城の男子メンバーとトラック種目をメーンに練習に打ち込む。「相談できる友達は多いから不安はないが、競い合える女子選手がいない」と寂しそうな表情を浮かべながらも「記録が目に見えて伸びるから楽しい。きつい練習でも頑張れる」と話す。

 高江洲について山本監督は「フォームが良い。体幹がしっかりしているから後半にも粘り強い走りをする」と評価する。福岡県久留米市で15日から始まる九州体育大会には得意のロードレースのほか、500メートルタイムトライアルなどに出場する。競技歴はまだ浅く、今夏の全国総体出場に必要な標準記録突破は難しいものの、来年のインターハイを目指す高江洲。それでも九州大会では「粘り強い走りで前の集団に残りたい。良い結果を残して全国も狙いたい」と活躍を誓った。 (喜屋武研伍)

※注:高江洲玲音の「高」は旧字体