恒久平和願い 祈念像「浄め」 慰霊の日前に作業


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平和への思いを込めて丁寧に祈念像を拭き清める参加者ら=15日、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂

 【糸満】23日の慰霊の日を前に、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂(座安毅所長)で15日、平和祈念像のほこりを取り払う「浄(きよ)め」が行われた。沖縄バスのバスガイドや県工芸振興センターの研修生、祈念堂の職員ら約30人が黙とうをささげた後、平和への思いを込めて丁寧に像のほこりを拭き清めた。

 「浄め」は、慰霊の日の前と年末の2回行われている。南大東村の出身で、県工芸振興センターの織物研修生の川満芽唯さん(18)は沖縄平和祈念堂の中に初めて入り「大きさに圧巻だった」と言う。紅型研修生の伊差川彩花さん(19)と共に「沖縄戦で亡くなった人たちが安らかに眠れるようにきれいに拭いた」と話した。

 沖縄平和祈念堂では22日午後7時から沖縄全戦没者追悼式前夜祭が開かれ、琉球古典音楽や琉球舞踊が奉納される。