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知名、男子100メートル2位 全九州高校体育大会

男子100メートル決勝 11秒03のタイムで2位に入った北谷の知名海翔=15日、県総合運動公園陸上競技場(大城直也撮影)

 全九州高校体育大会は15日、九州各県で行われた。陸上の第71回全国高校対校選手権大会・南九州地区予選大会は沖縄市の県総合運動公園陸上競技場で第2日を行い、男子100メートルの知名海翔(北谷)が11秒03で準優勝した。女子100メートルの仲嵩夏萌(八重山)は12秒75で2位、男子やり投げの南辰貴(石川)は62メートル11で2位に入った。同種目では宮城樹(知念)が59メートル56で3位だった。女子400メートルリレーの中部商(海老沼りさ、山内梨愛、岸本志恵、中村清華)が48秒35で3位入賞した。長崎市であった射撃は男子団体で興南(前泊佳吾、滿名音哉、横田聖奈)が2位、同個人エアライフル立射(60発)で内原隆之介(興南)が2位、女子個人ビームピストルで喜納夕莉(星槎国際)が2位となった。16日に予定していた陸上第3日は本島地方への台風6号接近のため順延し、全日程を17日に行う。

◆成長重ねた「伏兵」 全国へ
 男子100メートルの知名海翔(北谷3年)が11秒03で準優勝し、初の全国総体切符をつかみ取った。

 「(周囲の選手は)僕のことなど眼中になかったと思います」。昨年の県総体は7位で南九州出場もかなわなかったが、昨秋の県新人や5月の県総体を制覇。県内王者の平良光勇真(石川3年)がけがの影響で不振とはいえ、徐々に頭角を現し九州につなげた。この日の記録には満足しないが、結果は「素直にうれしい」。着実に成長と実績を重ねた伏兵が全国舞台を決め笑顔で喜んだ。

 地面を蹴る力の強さから推進力を得る走り方で腰を痛めた経験から、蹴った後で足を引き上げる力を利用する走法へとスライドし、回転の速さを生かす練習をしてきた。予選と決勝は理想通り走れたが、決勝ではスタートダッシュで力み、後半でスピードに乗れずに終わった。「伸ばそうと意識しすぎてしまった」と苦笑いする。

 成績もタイムも振るわなかった昨年の夏。転機は所属するペガサスアスリートクラブの8月の合宿だった。250メートルの10本走など長めの距離で本数をこなす練習に集中。合宿を経て、後輩を引っ張る存在として「自分を高める」意識を持つよう心掛け、練習も奏功して力を伸ばしてきた。

 全国の目標を予選突破と掲げる17歳は「緊張せず、楽しみたい」。虚心坦懐(たんかい)に大舞台を駆け抜ける。

 (石井恭子)