海空青く 爽快ラン 沖縄国際トライアスロン 市民も応援


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
目の前を通過する選手にパーランクーと手拍子で激励する辻自治会のメンバーら=17日、那覇市辻

 都市部とビーチリゾートが隣接する沖縄県那覇市の沿岸部を舞台に17日、初開催された「沖縄国際トライアスロン」。一時は台風6号の影響で中止が危ぶまれたが、澄み切った青空とまぶしいほどのマリンブルーがコースを彩った。

 「パパー、かっこいい」「あともう少し、チバリヨー」。潮風を切って疾走する選手を激励しようと、沿道には早朝から選手の家族や友人、地元市民らが駆け付けエールを送った。

 地元、辻自治会の住民らは、コースの難関ポイントの一つ、波之上臨港道路の端で選手の通過を待ち構えた。姿が見えると、八田不二夫会長(84)や上原栄子さん(84)はパーランクーと手拍子でテンポ良いリズムを響かせ、一人一人に「上等、上等。あともう少しだよ」と声を掛けた。

 実近そら菜ちゃん(10)と妹のマリナちゃん(7)は、若狭の沿道から父良雄さん(42)の雄志を見守った。2人が大きな声で「パパー、がんばれー」と叫ぶと、良雄さんは笑顔で手を振り返った。完走後、良雄さんは「娘たちのエールが父の日の最高のプレゼントになった」と満面の笑みを浮かべた。