【中国時報】華信航空 台中便遅れ、大混乱 着陸空港も変更


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 残り2元(約7円)でどうやって家に帰ればいいのか―。13日夜、香港から台中へ飛行する華信航空機が2時間遅れで出発し、桃園国際空港に臨時着陸した。機内で台中に到着できないことを知らされた乗客の中には、迎えに来る家族と連絡が取れず、焦りから泣きだす人もいた。14日午前4時にどうにか台中に戻ってきたものの、乗客の怒りは収まらず、航空会社の不手際だと訴えた。

 華信航空は、香港空港のフローコントロール(飛行機の混雑による待機)と乗客の搭乗遅れのために、離陸が遅れたと説明した。本来は、13日午後8時40分発、午後10時15分に台中到着の予定だったが、離陸できたのは午後10時38分だった。台中国際空港が午後11時に閉まるため、乗客を一刻も早く送り届けたいとの思いから、台中ではなく桃園空港への着陸を決断したという。

 乗客によると、離陸して30分後に機内アナウンスで着陸地変更を知らされたという。機内では電話が使えず、電話などの通信機を所持していなかった香港の女性は、台湾の婚約者と台中の空港で待ち合わせしていると、泣きながら訴えた。ある乗客は「無料バスで南投県に帰るはずだった。2元しか持っておらず、どうやって家に帰れっていうのか」と怒りをあらわにした。