「幻の滝」雨の恩恵? 名護汀間に出現


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雨量の増加とともに勢いよく流れ落ちる「幻の滝」=15日、名護市汀間区

 【名護】名護市汀間区に、大雨時に現れる「幻の滝」がある。空梅雨が続いていた沖縄地方に、台風6号と梅雨前線の影響で14日から待望の雨が降ったため、同日午後3時ごろに滝が出現した。その時点での東村の積算雨量は69.5ミリだった。過去の例から、この滝が出現するのは総雨量が50ミリを超えるあたりのようだ。

 集落の後方についたて状に立つ山から二筋流れ出る。滝幅は2メートル程度で落差は長い方が約80メートル。国道331号沿いの第二汀間バス停付近からも眺めることができる。

 近くに住む汀間区の新名善治区長は「突然現れる滝は見応えがあるが、勢いが増すほど、逆に大雨による災害の方が心配だ」と気をもんでいた。

 勢いよく流れていた滝も17日夕方には姿を消した。(嶺井政康通信員)