【国頭】「校歌ダンスは国頭中の誇りだよ! 最後までしっかり!」。24日の沖縄県国頭村立国頭中学校の運動会に向け、体育館中に響く大きな声で踊り、生徒たちを指導するのは大宜味村在住の吉田春子さん(71)だ。同校では運動会で全校生徒が披露する伝統となっており、地域住民や同窓生らの楽しみとなっている。
吉田さんは38年間の教員生活のうち、半分近くを国頭中で教鞭(きょうべん)をとり、校歌ダンスの指導にもあたった。10年前に退職した後も、学校からの要請で指導を続け、今年で42年になるという。吉田さんは「国頭中では保護者や地域の皆さんに大変お世話になった。その恩返しの思いで引き受けている。時代が変わってもその伝統を残してほしい」と語った。
1年の玉城吉太郎君は「難しかったが、春子先生から教えてもらい、覚えることができてうれしかった」と話した。3年生の宮城朱利さんは「昨年までは先輩についていくだけだったが、今度は皆をリードする番。6月24日の運動会では堂々と発表できるよう頑張っていきたい」と抱負を述べた。
(安里郁江通信員)