避難実態、児童に調査 普天間第二小学校 解除含め判断へ


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米軍機接近のたびに、授業を中断し校舎へ走り出す児童

 【宜野湾】昨年12月に米軍普天間飛行場所属の米軍ヘリから窓が落下する事故が発生して以降、米軍ヘリが上空付近に近づく度に児童が校庭から校舎内に避難している沖縄県宜野湾市の普天間第二小学校(桃原修校長)が、避難についてのアンケートを児童と職員を対象に実施することが、22日までに分かった。今後の避難の在り方を決めるための判断材料の一つにする。

 実施時期や内容は、今後普天間第二小と市教委が調整する。結果は今後の避難する条件や避難方法の見直しに活用するほか、結果によっては避難態勢を解除する可能性もある。

 アンケートの実施は、開会中の市議会6月定例会で、20、21の両日に市教育委員会の甲斐達二指導部長が「早い時期に通常の学校生活が送れるよう学校と協議し、支援したい」と述べ、明らかにした。知念秀明市議(共生の会)と宮城克市議(絆クラブ)の質問に対する答弁。同校では運動場の使用が再開した2月以降、避難回数が500回以上に達している。