琉舞保持者、つなぐ至芸 「大琉球浪漫」第2弾、42人が共演


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「加那よー天川」を踊る(左から)谷田嘉子さん、金城美枝子さん=23日夜、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 琉球新報社新本社ビル落成記念公演「おきなわ文化の祭典 大琉球浪漫」の第2弾として「重要無形文化財『琉球舞踊』保持者による 人が伝える伝統の“わざ”~至芸~」が23日夜、那覇市の琉球新報ホールで始まった。24日まで。琉球芸能は「琉球処分」や沖縄戦を乗り越えて受け継がれてきた。沖縄戦の戦没者を悼む「慰霊の日」に、重要無形文化財「琉球舞踊」保持者らが平和への祈りを込めて至芸を披露した。

 2日間で42人の琉球舞踊保持者が出演する。第1次認定(2009年)の保持者と第2次認定(17年)の保持者が大規模に出演する公演は初めて。
 
 幕開けでは宮城幸子さん、親泊興照さんによる「老人老女」で新ホール落成をことほいだ。谷田嘉子さん、金城美枝子さん姉妹はおはこの「加那よー天川」を披露した。目線や所作から恋する若い男女の喜びがあふれ、目の肥えた観客をうならせた。24日の入場券は完売。