辺野古の海に響く「サンゴを守れ」の声 カヌー70艇、抗議船9隻で「海上座り込み」


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辺野古新基地建設工事に海上から抗議する市民ら=25日午前9時10分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸

 鮮やかな約70隻のカヌー隊と海上保安庁の黒いゴムボートがオイルフェンスを隔てて向かい合う。対照的な両方の色の背後では、護岸建設が着々と進められ重機が護岸を固める「ガン、ガン」という音が何度も響いた。

 名護市辺野古のジャンプ・シュワブ沿岸域で25日午前、「海上座り込み行動」が始まった。行動には約70人がカヌーチームとして、そのほか、抗議船9隻も沿岸域に向かい「違法作業をやめろ」「サンゴを守れ」などと気勢を上げて、基地建設の作業をやめるよう訴え続けた。

辺野古新基地建設工事に海上から抗議する市民ら=25日午前9時10分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸

 一方、海上保安庁は抗議行動が臨時制限区域内で実施されていることを警告していた。

 午前9時半ごろからは抗議行動が激しくなり、カヌー隊の多くがオイルフェンス内に進入。多くが海上保安庁のゴムボートに拘束され、オイルフェンスの外に出された。【琉球新報電子版】