W杯自宅観戦で商戦過熱 ビール、ピザ、テレビも好調


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
特製グッズ「勝ちT」が特典で付くキリンのビール製品を買い求める消費者=26日、那覇市のマックスバリュ牧志店

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表が快進撃を続けているのを受け、県内商戦も盛り上がりを見せてきた。県内の小売店や飲食店などでは自宅観戦用に持ち帰り商品の缶ビールや総菜、宅配ピザの売れ行きが好調だ。日本戦の放映時間が深夜に及ぶため「観戦は外より自宅で」という県民が多いようだ。

 イオン琉球の店舗では「サッカー日本代表応援キャンペーン」と銘打ち、特別仕様のTシャツやタオルの特典が付くキリンのビール製品パッケージが売れている。イオン琉球広報担当の喜納優子さんによると、キリンの特別パッケージはイオン限定の企画商品。商品は4月後半から展開しているが「初戦の対コロンビア戦以降、売り上げが伸び出した」という。28日の1次リーグ最終戦に向け「さらに需要が高まることが予想される」と期待を寄せる。

 宅配ピザ大手のピザーラも売れ行きが好調だ。広報担当者によると、W杯など注目度の高いイベント時は、全国的に売り上げが伸びるという。今大会でも日本戦の放映前に注文が集中する傾向にあるとし、担当者は「28日に向け、人員と食材をしっかり備えたい」と意欲を見せる。

 自宅観戦派の中には大型テレビを買い求める客もいる。大型量販店エディオン那覇メインプレイス店では例年同時期と比較し、液晶テレビがよく売れている。担当者によると、50~60インチの大型サイズの人気が高く、W杯に間に合うよう自宅へ商品の配送を求める人も少なくない。

 初戦から毎回欠かさず自宅で観戦している那覇市在住の赤嶺豊さん(33)、由香さん(32)夫妻は「寝不足気味だが、ビールやスナック菓子を片手にまったり見るのが最高」と話し、最終戦も自宅のテレビ前で全力で応援するつもりだ。