徳原さん4階級県記録 85歳、砲丸投げ8メートル85 年代別70代から連続樹立


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マスターズ陸上競技の砲丸投げで県記録を出した徳原清繁さん(右)と當山宏町長=6月21日、嘉手納町役場

 【嘉手納】嘉手納町水釜に住む徳原清繁さん(85)が、沖縄市の県総合運動公園でこのほど開かれた県マスターズ陸上競技大会の砲丸投げで8メートル85センチを記録し、85~89歳クラスの県記録を80センチ以上更新して優勝した。徳原さんはマスターズの砲丸投げ種目で70~74歳、75~79歳、80~84歳の各クラスでも県記録を持っており、四つ目の県記録の樹立となった。徳原さんは「次は90歳で県記録を出したい」と意気込んでいる。

 徳原さんが陸上競技を始めたのは18歳の頃。短距離が得意で、22歳のときには100メートルを11秒ジャストで走ったという。

 砲丸投げは50代から始めた。毎日の筋トレを欠かさず、今でもテレビを見ながらダンベルを持ち上げる。徳原さんは「砲丸投げは力じゃない。バネだよ」と自慢の肩をさする。

 県総合運動公園の改修のため、例年7月下旬の県マスターズ陸上は6月10日開催となったが、その日は徳原さんの85歳の誕生日。一日でも早ければ、85~89歳部門へ出場できなかった。徳原さんは「記念になった日だ。自分でもびっくりしている」とほほ笑む。

 徳原さんは21日、報告のため、嘉手納町役場に當山宏町長を訪ねた。當山町長は「陸上といえば徳原さん。町内で知らない人はいない。並大抵の努力では結果は出ない。町民の目標だ」とたたえた。

 大会の10日前からは軽い体操のみで、練習はしていないという徳原さん。「疲れが残ってしまう。年を重ねると健康管理が難しい。いつも自分との勝負だ」と語り、7月の九州大会、9月の全国大会に意欲を見せた。