安里繁信氏の一問一答


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 ―「自民党県連の選考委員会の結果を見ながら対応を考える」と言うが、会見に踏み切った理由は。

 「選考委の代表から決定に全て従うかと聞かれた際に、プロセスをしっかりと見極めた上で、最終的に支持者と判断していくと含みを持たせた。選考委が1カ月間開かれていないのに、佐喜真淳(宜野湾)市長が前提という報道がある。果たして誰のための選考委なのかという憤りと不安、それに対して全く動こうとしない我々にも支持者からクレームを受けてきた

 ―自民の推薦がもらえない場合に出馬はないのか。

 「現段階で保守一本化を前提に活動しているし、推薦がもらえないことを想定はしていない。一本化しない限り県政奪還はできない。分裂が回避できない場合は、当事者間で話し合っていくしか残されていない。佐喜真市長は『宜野湾がいちばん』というスローガンを掲げて当選し、まだ任期中ということで有権者が不安を持っている。宜野湾を途中で投げ出して県政に行くことは、きっとしない決断だと信じている」

 ―米軍普天間飛行場の辺野古移設へのスタンスは。

 「基地に賛成か反対かで『賛成』と言う人はほとんどいないと思う。しかし、法治国家である日本の中で、司法の判断が最終的にどう展開していくのかを見極め、その答えにどう向き合っていくかがリアリズムを追求していく上で大切かと思う。司法の判断に委ねる、その結果を待つというのが正しい判断だろう」

 ―候補者として自身が最適だという点は。

 「沖縄で初めて日本青年会議所の会頭を務め、グローバルな視点を持ちながら民間外交をやってきた。国際社会において日本、沖縄がどうあるべきかを鳥の目で捉えていく自信がある。リアルな実体経済を語れるのは、名前が挙がる候補者の中で群を抜いて形に残せる人間かと思う」