宮古大雨290ミリ最大記録 石垣245ミリ 土砂災害警戒


この記事を書いた人 琉球新報社

 沖縄地方は5日、湿った空気の影響で大気の状態が不安定となり、宮古島、石垣島地方では雷を伴って猛烈な雨が降った。宮古島市城辺では、午後6時までの24時間雨量が7月の観測史上最大となる290.5ミリを記録、同日午前10時50分までの1時間当たりの降水量も111ミリを観測し、観測史上最大値を更新した。気象台は宮古島市に土砂災害警戒情報を出し、土砂災害への厳重な注意を呼び掛けた。

記録的な大雨で冠水した道路を走行する車両=5日午前11時半ごろ、宮古島市平良西里

 5日午後6時現在、宮古島で午後5時までに221.5ミリ、宮古島市鏡原で午後5時20分までに196.0ミリ、多良間村仲筋で午後4時20分までに176.5ミリの雨が降り、いずれも7月の観測史上最大となった。石垣島地方でも石垣市盛山で午後6時までに245.0ミリの雨が降った。宮古島地方、石垣島地方ともに数カ所で道路が冠水し、一部で交通規制が生じた。

激しい雨で冠水した石垣市真栄里の国道390号=5日午後1時30分すぎ、石垣市真栄里

 沖縄気象台によると、先島地方では5日夜の初めごろにかけて、多いところで90ミリの猛烈な雨が降る予報で、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を呼び掛けた。6日午後6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で沖縄本島地方は120ミリ、先島諸島は150ミリに達し、沖縄本島地方では1時間に40ミリの猛烈な雨が降る可能性がある。