「条件交渉はしない」 知事選 安里氏、出馬へ決意


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県知事選へ向けての事務所開きであいさつする安里繁信氏=6日、那覇市内

 11月18日投開票の沖縄県知事選に立候補する決意を表明した元沖縄観光コンベンションビューロー会長の安里繁信氏(48)は6日、事実上の支援母体となる「新しい沖縄を創る会」の事務所開きであいさつし、「一心不乱に11月18日のゴールに向かって歩んでいくことをこの場で誓う。条件交渉はしない。やると決めたらやる」と支持者を前に出馬への固い決意を強調した。

 自民党県連の候補者選考委員会が宜野湾市長の佐喜真淳氏(53)の知事選擁立を正式に決めたことで、安里氏の対応が焦点となっている。安里氏は記者団に「結果について電話一本の連絡もない。こんな不透明な選考があるかという声が届いている」と選考の在り方を批判した上で「選考委は佐喜真と決めた。あとは佐喜真さんと僕が向き合って議論していくことが大事だ。宜野湾市には佐喜真氏が必要だというメッセージを送り、一本化に向けて努力は続ける」との考えを示した。

 一本化への協議がまとまらなかった場合にも自身が出馬するかどうかについては「たらればの話はしないが、迷わずに投票日まで走り抜く」と明言した。

 「新しい沖縄を創る会」の事務所は、那覇市牧志のいとみね会館に開設した。事務所開きでは共同代表の安次富修氏(元衆院議員)や新垣哲治氏(元自民党県連会長)、若手の経営者や市町村議員が安里氏への支持を呼び掛けた。