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「返還交渉人」上映始まる 井浦新さん、戸田菜穂さんら舞台あいさつで観客と熱くトーク

舞台あいさつ後のサイン会で観客と触れ合う(右から)戸田菜穂さん、井浦新さん、柳川強監督=7日、那覇市の桜坂劇場

 沖縄返還の日米交渉に携わった外交官・千葉一夫さんを描いたNHKのスペシャルドラマ「返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す」の劇場版の上映が7日、那覇市の桜坂劇場で始まった。

 千葉さんを演じた井浦新さんと妻役の戸田菜穂さん、柳川強監督が舞台あいさつに登壇した。

 井浦さんが自ら客席を回ってマイクを渡し、3人が観客からの熱い質問、感想に答えた。


舞台あいさつで沖縄への思いを語る(右から)井浦新さん、戸田菜穂さん、柳川強監督=7日、那覇市の桜坂劇場

戸田さんは「撮っている時から『映画になって沖縄に持って来られたらいいね』と話し合っていたが、それがかなって感無量」と目を潤ませた。

 井浦さんは、基地縮小など沖縄に寄り添った条件下での返還を求め、粘り強く交渉した千葉さんを引き合いに「知らないといけないこともたくさんあるけど、知識よりも諦めない心が一番大事だと思う」と話した。

 「今の政治をどう見ているか」という質問に対して柳川監督は「自分の政治的な立場をつまびらかにするために作っているわけでない」と断った上で、「昔はこういう(千葉さんのような)人がいたけど、今はいないんじゃないか。それは、戦争体験の有無が決定的にある気がしている。戦争を体験している人は国の在り方を真摯(しんし)に考えるのではないか」と指摘した。

 山形県出身の観客は「(沖縄の人が千葉さんに言う)『やまとんちゅに何が分かる』というせりふに、私には何ができるんだろうと改めて思った。もっと勉強しなきゃいけないと思った」と感想を語った。
【琉球新報電子版】