台風で早めに下校 慌ただしく 国際通りは観光客まばら


この記事を書いた人 Avatar photo 高良 利香
台風8号の影響が残る中、保護者と一緒に下校する児童=10日午後、沖縄本島南部

 台風8号の影響で10日、那覇市で最大瞬間風速30.7メートルを記録するなど、沖縄本島地方も荒れた天候となった。本島内の一部公立学校では下校時刻を通常より早めるなど、児童・生徒の安全面を配慮した対策が取られた。各小学校の校門前などでは、児童を迎えに来る保護者の姿もあった。 

 那覇市立開南小学校や天妃小学校では、午後1時半ごろまでには全校生徒が帰宅した。担任教師と保護者の個別面談があったため、開南小学校を訪問していた40代女性は「風が強いと、いつどこで危険な状況が発生するか分からない。台風が個別面談の日と重なり幸いだった」と話し、子どもと一緒に帰宅できることに安堵(あんど)した様子だった。

 普段は観光客でにぎわう那覇市の国際通りも、特に午前中は人影がまばらだった。強い雨風から商品を保護するため、店頭の棚をビニールシートなどで覆う土産店や、午後から開店する店もあった。当初予定していた本島北部へのドライブ観光を取りやめ、家族4人で国際通りや牧志公設市場周辺で買い物していた埼玉県の三枝ゆかりさん(38)は、台風がよく来ることは知っていたが、旅行中に当たるとは思わなかったと言い「子どもたちを思い切り外で遊ばすことができないのが残念だ」と話した。