【台風8号】空、海の便とも11日も乱れ 那覇と離島、県外結ぶ便、一部欠航続く見通し


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台風の影響で欠航や遅延など相次いだ那覇空港で、案内板の前で出発便を待つ乗客ら=10日、那覇空港

 台風8号の影響で、10日も海と空の便で欠航が相次ぎ、県民の足に支障を来した。沖縄旅客船協会によると、海の便は10日、沖縄本島と周辺離島、宮古島地区、八重山地区に就航する237便全便が欠航した。11日は水納と渡久地を結ぶ便など14便の欠航が決定している。そのほかの便は、同日午前6時以降に運航を判断する。

 空の便では10日、那覇と離島、県外を結ぶ計232便が欠航し、少なくとも約1万5900人に影響が出た。11日も欠航が続く見通し。10日午後7時現在、欠航が決まっているのは琉球エアーコミューター(RAC)の与那国と那覇、石垣を結ぶ4便、全日空(ANA)の沖縄発福岡行きの1便。

 那覇空港では中部国際空港などを結ぶ便に遅延などの影響があった。観光に訪れていた大沢尚永さん(50)=三重県=は午後3時55分発の便で帰る予定だったが、欠航のため午後9時台に変更し、那覇空港で出発を待った。

 11日は仕事のため、10日中に戻らないといけないが、午後9時台の便に乗れても、自宅に着くのは11日午後2時ごろだという。大沢さんは「沖縄には何度も来ているが、台風に当たったことはなかった。けっこう離れていたので沖縄本島に影響はないと思ったが、本土に来る台風と強さが違う」と疲れた表情で語った。

 愛知県から同僚の今部菜津美さん(23)と観光で訪れていた江幡和圭奈さん(24)=愛知県=は、午前中から空港で搭乗できる便を待った。「観光で来て楽しかったけど、あしたも仕事があるから心配だ」と語った。