社会

口利き疑惑訴訟 両氏の主張対立 安慶田氏、諸見里氏弁論

(左から)安慶田光男氏、諸見里明氏

 教員採用試験の口利き疑惑について、前県教育長の諸見里明氏に事実ではない証言をされ名誉が傷つけられたとして、安慶田光男前副知事が諸見里氏に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が10日、那覇地裁(平山馨裁判長)であり、両氏や平敷昭人県教育長への尋問が行われた。諸見里氏は「メモを見せられよろしく頼むよと言われた」と口利きがあったと証言。安慶田氏はメモを渡すなど働き掛けのやりとり自体「ない」と強調した。次回9月18日に最終弁論し、結審する。

 教員採用試験に関して、諸見里氏は安慶田氏から携帯電話に連絡があり副知事室に呼ばれ、3~4人の名前や受験番号が書かれたメモを渡されたと説明した。「有利に計らえという意図と思った」と述べた。安慶田氏の刑事告訴や提訴に「信頼を踏みにじられた。どう喝以外にない」などと批判した。メモは廃棄したという。

 これに対し安慶田氏は諸見里氏に「直接電話したことはない」と主張。諸見里氏が証言する副知事室でのやりとりの一切を否定した。その上で諸見里氏の教育長職の任期を巡って2人の間で当時話がもつれたなどとして、口利きがあったと証言した背景に「不満があり、私を失脚させたかったのだろう」と指摘した。

 一方、教職員採用試験でメモを見せられ「何とかならんか」と安慶田氏に言われたという平敷教育長は「メモに4人くらいの名前が書かれていた。メモは破って捨てた」と初めて具体的に説明した。

 安慶田氏は平敷教育長が証言した働き掛けのやりとりも「ない」とし「なぜそのような発言をしたか分からない。怒り心頭だ」とした。