米軍機は保育園上空飛ばないで 保護者ら県に陳情書


この記事を書いた人 松永 勝利
米軍ヘリ部品カバー落下で、原因究明と保育園上空の米軍機飛行禁止を求める陳情書を吉田勝広政策調整監(右列手前)に手渡す宮城智子チーム緑ヶ丘1207会長(左列手前から2人目)=11日午前10時、県庁

 昨年12月に宜野湾市の緑ヶ丘保育園に米軍ヘリの部品カバーが落下した問題で、保護者らでつくる「チーム緑ヶ丘1207」は11日午前、県庁に吉田勝広政策調整監を訪ね、原因究明や園上空の米軍機飛行禁止を日米両政府に働き掛けるよう求める陳情書を手渡した。
 宮城智子会長は「現在も子どもたちが楽しく遊ぶ園上空を米軍機が爆音と共に飛び交っている」と訴えた。部品カバー落下について、米軍が関与を否定して県警の調査も進んでいない現状に触れ「このままでは全容解明がほど遠い」と述べ、真相究明で協力を求めた。
 吉田調整監は「原因が究明されていないことを県としても不満に思う」と語り「皆さんと思いを共有しながら、原因究明と飛行停止、全面返還を訴えていきたい」と答えた。【琉球新報電子版】