宜野湾役所駐車場、増設を検討 庁舎耐震化合わせ


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満車状態の来客駐車場。空きを待っている車が目立つ=3日、宜野湾市役所

 【宜野湾】沖縄県宜野湾市は、市役所の来客用駐車場の増設を検討している。現在の駐車場の収容可能台数は120台だが、市内の人口増に伴い市役所を訪れる市民も増えており、増設を求める声が上がっていた。市は2020年度完了を目指す庁舎の耐震改修事業に合わせ、増設を検討する。

 庁舎横にある駐車場は、午前、午後を問わず満車になることが多く、空きを待つ車が駐車場内で列をつくることも珍しくない。隣接する市民会館で催しなどがある時はより混雑が激しくなる。

 市庁舎の耐震改修事業は、14年の耐震診断調査で耐震性能基準を満たしていないことが判明したため、本年度から開始している。本年度中に実施設計を終え、19年度に着工、20年度に工事を終える計画だ。実施設計には防衛省の防衛施設周辺民生安定施設整備事業補助金を活用し、改修工事でも利用する考え。

 市は耐震改修事業に合わせて駐車場台数増を検討している。市の試算では、立体駐車場を整備した場合の新設台数は68台分で、建設費用は約4億円。平面駐車場の場合は60台分で、費用は約3400万円を見込む。

 市議会6月定例会の一般質問で、伊波保勝総務部長は駐車場の増設について「今後防衛局と協議する中で検討していきたい」と答弁した。桃原朗市議(絆クラブ)、宮城勝子市議(結・市民ネットワーク)への答弁。

 3日に庁舎を訪れた島袋勝子さん(70)=市真志喜=は「満車の時は、駐車場内をぐるぐる回って長い時間待つ。急ぎの時は困る。(増設は)ぜひやってほしい」と期待した。