ひとり親高校生 通学費補助 18日から受け付け 沖縄


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 沖縄県青少年・子ども家庭課は12日、本年度から新たに始めるひとり親家庭の高校生にバス通学費を補助する事業の申請受付を18日から開始すると発表した。地域の運賃支払い方法に応じ、普通運賃の半額相当を割り引く。割引販売は10月1日から。県が2016年度に実施した高校生調査では、通学費の捻出に苦労するとの声が上がっていた。

 対象は児童扶養手当か母子及び父子家庭等医療費助成受給世帯で、700人を見込む。必要書類を県母子寡婦福祉連合会に提出後、認定されれば割引カードが届く。10月以降、バス会社の販売窓口でカードを提示すれば割引が受けられるようになる。事業効果の検証のため、利用者はアンケートに回答する必要がある。

 沖縄本島では通学定期券が半額になる。宮古・石垣では通学回数券の3分の1を割り引く。定期券や回数券を取り扱っていない久米島では、普通運賃の半額を補助する。購入時点で割り引きされるため、定期券や回数券が買いやすくなる。

 県の担当者は「少しでも負担が軽減され、日常と学校生活を充実して過ごせる一助としたい。対象者はぜひ利用してほしい」と呼び掛ける。申請についての問い合わせは県母子寡婦福祉連合会(電話)098(887)4099。