【豊見城】10月14日投開票の豊見城市長選挙で、市議会野党の市議や県議経験者、市民の代表らでつくる選考委員会が、市議会議員の山川仁氏(43)の擁立を決めたことが12日、分かった。14日に出馬を要請する。
山川氏は、琉球新報社の取材に「安心できる市政をつくりたいとの思いはあるが、要請を受けた上で家族や後援会などと相談したい」と述べた。
選考委員会は「翁長県政を支え、建白書を実現できる候補者」を基準に、候補者選びを進めていた。13回目となった11日の会合で、選考委のメンバーでもある山川氏に出馬を要請することを確認した。
豊見城市長選には現職の宜保晴毅氏(50)が正式な態度は表明していないものの、3期目出馬に意欲を示している。だが、自民系の議員らでつくる選考委員会は市議の宜保安孝氏(41)の擁立を決め、保守分裂の様相を呈している。市政野党が擁立候補を固めたことで、三つどもえの公算が強まる。
山川氏は1974年9月24日生まれ、豊見城市出身。2011年に市議に初当選し、現在2期目。