「人々の営み 知って」 長浜さん、北朝鮮写真展開催 沖縄・浦添


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「北朝鮮にも普通の人の暮らしがあることを知ってほしい」と話す長浜良起さん=14日、浦添市屋富祖

 【浦添】東アジアの軍事的緊張を高めてきた北朝鮮にも、普通の人々の暮らしがあることを知ってもらおうと、同国を訪問した元琉球新報記者の長浜良起さん(31)が14日から浦添市屋富祖の飲食店「おきなわばんざい」で、「北朝鮮確認写真展~同じ東アジアの人々~」を開催している。入場無料。22日まで。

 長浜さんは琉球大学卒業後、世界一周を経験。三線を片手に30カ国以上を訪れた。本紙記者などを経て中国での短期語学留学中の今年6月、中国側から北朝鮮国内を巡るツアーに参加した。1週間の滞在で農家や一般市民らの表情や生活を観察しながら、地元の人とも会話を楽しんだ。

テレビ局のインタビューを受ける親子=6月1日、北朝鮮の平壌市内(長浜良起さん撮影)

 日本政府は拉致問題や核開発、ミサイル発射問題などに対する制裁措置の一環として、北朝鮮への渡航自粛を呼び掛けている。長浜さんは「国家の体制や経済の仕組みは違うが、気さくな人々や幸せな家族など人々の喜怒哀楽は変わらない」と語り、「軍事的制裁を訴える人もいるが、北朝鮮にも人々の生活があることを知ってほしい。なかなか知る機会が少ない『普通の人』に思いを巡らせるきっかけになれば」と語った。