県庁前で「座り込み行動」スタート 埋め立て承認の即時撤回を求め、20日まで開催


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翁長雄志知事に対し、辺野古の埋め立て承認の即時撤回を求めて座り込む市民ら=15日午前、那覇市の県民広場

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設に反対する市民らが15日午前、翁長雄志知事に辺野古の埋め立て承認の即時撤回を求め、県庁前の県民広場で座り込み行動を開始した。

 20日までの6日間、辺野古新基地建設の問題点を学ぶ講演やコンサートも交え、午前10時~午後6時に実施する。

 「嘉手納ピースアクション」「うるま市具志川9条の会」「核兵器から命を守る県民共闘会議」の主催。炎天下の中、15日午前11時時点で約50人が参加した。

 

大きなパネルも用意され、辺野古新基地建設に対する危機感を訴えた

 県は13日、辺野古の埋め立て予定海域にある絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ9群体を別の場所に移植するため沖縄防衛局が申請していた特別採捕を許可した。

 これに対し、同共闘会議の山内徳信共同代表(83)は「埋め立て推進に手を貸す大問題だ。このタイミングで許可を出すべきではなかった」と批判。その上で「知事は県民の声を聞いて、1日も早く埋め立て承認を撤回してほしい」と求めた。

 辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議行動を続ける島袋文子さんも名護市から参加した。車いすの上から「沖縄が二度と戦争に関わらないようにと、翁長さんを信じて知事にした。県民を裏切るようなことはしてほしくない。撤回の公約を守ってほしい」と訴えた。【琉球新報電子版】