【中国時報】屏東県の図書館 成人貸し出し率 全国大幅下回る


社会
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 屏東県の大人は読書嫌いなのか―。屏東県公立公共図書館の統計によると、昨年の書籍貸し出し率は86%で、全国平均の92%を下回る。そのうち学生の貸し出し率を差し引くと、わずか25%。成人の貸し出し率の全国平均87%と程遠い数字だ。屏東県の公共図書館の利用者の大半が学生であることを意味する。一方で、成人はほとんど本を借りないことを意味する。

 しかし別の数字では、全国の公立公共図書館では1人の読書冊数は平均約2・2冊だが、屏東県は5・47冊で、全国平均よりも高い。ところが、貸し出し冊数となると、屏東県は1人2・54冊で、全国平均の3・24冊よりも低い。屏東県図書館にある書籍の流通率の低さの表れではないだろうか。屏東大学図書館長は「世界的に書籍の電子化が進んでおり、紙媒体の書籍の利用者は減少傾向にある」と話す。