イベント中止相次ぐ 台風接近「またか」関係者落胆


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 台風10号の接近で19日、イベントを延期や中止とする判断が沖縄県内各地で相次いだ。台風6号、7号に続く週末の台風接近に、イベントの関係者からは「残念だ」「またか」などとがっかりする声が上がった。

 第100回全国高等学校野球選手権記念沖縄大会は21、22の両日に予定していた準決勝と決勝の日程を1日ずつ順延した。同大会は台風7号接近でも大幅に日程を変更した。又吉忠県高野連理事長は「台風で始まり、台風で終わる大会になってしまった」と話す。決勝が月曜となり「平日のため、保護者や高校生の応援が少なくなるのではないか」と懸念した。

 21、22日に予定していた本部海洋まつりは中止を決めた。松田泰昭実行委員長(58)=本部町商工会長=は「45回の節目に向けて準備を進めてきた。地域の親睦の場も担ってきたので残念だ」と肩を落とした。

 県ユネスコ協会(東良和会長)が21日に宜野湾市で予定していたイベント「平和の鐘をならそう」「平和学習会」は約40人の高校生が参加する予定だったが、中止となった。同協会事務局は「延期も考えたが、夏休みに入って(新たな日程を)周知する時間もなく中止にした」と残念そうに語った。