辺野古の護岸で作業続く 市民ら「台風対策か」 


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建設中のK4護岸で大きな鉄板をつり下げるクレーン=20日午前8時26分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は20日午前、建設中のK4護岸でクレーンで鉄板などをつり下げる作業などを実施した。市民らは「沖縄防衛局は台風対策のための作業をしているのではないか」との見方を示している。日本の南にある台風10号は21日の朝から昼前にかけて沖縄本島に直撃する見込みだ。

 19日に埋め立て「予定区域の2―1」の開口部が砕石によって閉じられた。20日に抗議船の船長を務めた牧志治さんは「19日に閉じた開口部には砕石を投下しただけだ。そのままでは、台風で砕石が流される可能性がある。投下した砕石が流れないように、袋詰めされた砕石で周りを固めるのではないか」と話した。護岸の周辺にある浮具の一部は撤去されていた。

台風対策のため、米軍キャンプ・シュワブゲート前のテントに設置しているブルーシートを取り外す市民ら=20日午前10時34分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 一方、米軍キャンプ・シュワブゲート前では、市民約30人が台風対策でテントの片付けなどの作業をした。

 脚立を使い、テントの屋根として設置しているブルーシートなどを撤去していた。【琉球新報電子版】