豊見城市長選 宜保安孝氏が出馬表明 「市民に寄り添う」


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宜保安孝氏

 【豊見城】10月14日投開票の豊見城市長選で、前豊見城市議の宜保安孝氏(41)が20日、市内で記者会見し、正式に出馬を表明した。宜保氏は「市民に笑顔あふれ、目に輝きあふれる町にするため、リーダーとして頑張っていく」と決意を語った。「今の豊見城には市民と市議会、職員との対話がない。市議会で学んだ交渉力、行動力、決断力をフルに使い、市議会と行政が両輪のごとく市民に寄り添えるようにする」と述べた。政策は、地域の課題を踏まえ8月17日までに示す考え。

 豊見城市長選には、現職の宜保晴毅氏(50)も出馬に意欲を示しており、市議の山川仁氏(43)も野党選考委員会から正式な出馬要請を受けている。

 三つどもえの選挙戦となる可能性があるが、安孝氏らによると、西銘恒三郎衆院議員に自民党の推薦を依頼しており、今後も一本化の調整を続けるという。

 現職不支持の理由について、安孝氏を支える「さらに輝くとみぐすくを創る市民の会」会長で前副市長の瀬長満氏は「(晴毅氏は)指名業者に(市長の親族が経営する会社へ)お金を貸すよう依頼していた。倫理的な問題があり、ふさわしくない」と説明した。晴毅氏と自身の違いについて、安孝氏は「これからの市を背負っていく責任感だ」と述べた。

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 ぎぼ・やすたか 1977年5月20日生まれ。市上田出身。沖縄尚学高校卒。飲料水製造会社の代表などを経て2011年に市議会議員に初当選。6月29日付で市議を辞職した。