【石垣】石垣島北部の平久保地域の過疎化を食い止め、地域活性化につなげようと石垣市立平久保小学校区の保護者らがこのほど、「平久保校区に子どもを増やそうプロジェクト」(吉田友厚実行委員長)を立ち上げた。自然豊かで暮らしやすい平久保の魅力を発信し、Uターン・Iターンの増加を目指す。第1弾の取り組みとなるチャリティー祭りが7日、平久保ビーチで開催され、来場者は平久保の魅力を堪能した。
平久保地域は過疎化が進んでおり、平久保小・幼稚園の在校生は合計で7人。プロジェクトは地域のPR活動に取り組む一方で、移住者の受け皿となる集合住宅整備などを行政へ働き掛ける方針だ。
7日の祭りでは保護者が営むサバニやヨナグニウマ、バナナボート体験が格安で提供されたほか、保護者経営のホテルでは平久保の素材を生かした料理が用意された。収益金は校区の子どもたちの教育活動などに利用するという。
吉田実行委員長は「このようなイベントを年に2回ぐらいは開催して、地域をアピールしたい」と抱負を述べた。
平久保で育った平久保公民館の島尻昇館長(62)は「(平久保小は)私が子どもの時は児童数は100人を超えていた。イベントで、少しでも多くの人にこの地域の良さを知ってほしい」と期待を込めた。