「中城の魅力発信」 百田さん、浅浦さん 初代地域おこし隊員に


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中城地域おこし協力隊の(左から)浅浦尚子さん、百田千穂さんと、村企業立地・観光推進課の比嘉保課長=中城村役場

 【中城】沖縄県の中城の新たな魅力を発掘、発信してもらおうと村が初めて募集した地域おこし協力隊の活動が始まっている。初代隊員は百田千穂さんと浅浦尚子さんの2人。浜田京介村長から委嘱を受け、役場を拠点としながら、村内を飛び回っている。

 百田さんは埼玉県川越市、浅浦さんは大阪市から移り住んだ。ネットやSNSを用いた情報発信、特産品PRやオリジナルツーリズムの開発など外から足を運んでもらうための魅力の発信が業務内容となる。任期は1年更新で最長3年。

 百田さんは2016年に西表島と石垣島で暮らし、石垣では観光案内所で勤務していた。その経験も生かして中城の魅力探しに意欲を燃やす。中城の印象について「本島のいろいろな所へのアクセスがいい場所。北や南に行く途中の中城でできること、見ることができるものなどが提案できるのではないか」と話す。

 浅浦さんは、毎年旅行に訪れるという沖縄好きで、村の募集を知って手を上げた。「村の上地区と下地区のカラーの違い、村域の意外な広さなど初めて知ることが多い。豊かな自然やおいしいものなど、まだ広く知られていないものがたくさんある」と発信に意気込む。

 2人がデスクを置く村企業立地・観光推進課の比嘉保課長は「生まれ育った私たちとは違う視点で中城を見てもらい、新たな魅力を引き出してもらいたい」と期待を寄せている。