【中国時報】熱中症日本人客 アプリ用い歓待 新竹市の消防署員ら


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 台湾を個人旅行で訪れていた高齢の日本人観光客が14日、新竹の市内を観光中に軽い熱中症で昏倒(こんとう)した。幸い近くの消防署署員が応急処置を施し、体調は回復したが、言葉が通じず右往左往した。機転を利かせた消防隊長が通信アプリで日本にいる友人に通訳を依頼して意思疎通に成功。署内は一転歓迎ムードとなった。

 新竹を訪れていたのは、茂手さん(83)。40年前、新竹県にある士林電機に勤務していた。定年退職後、新竹の街が懐かしく、再訪することを熱望していたが、80歳でようやく夢がかない、以来3年連続で台湾を訪れている。

 通訳のおかげで茂手さんの来訪の事情を知った署員は、急きょ新竹の伝統グルメをそろえ、昼食会を開いて歓待。非番の署員が運転手を買って出て駅まで送るなど、茂手さんを厚くもてなした。